先に進めば良いというわけではないけれど

アシュタンガヨガは、初級シリーズからはじまり、中級、上級A、B、C、Dと全部で6つのシリーズがあります。

先日、以前アシュタンガヨガのクラスに来られていた方と話をしていて、私が最近上級Aを練習し始めたと言うと、「一体何を目指してるんですか?!」と言われました。

urdhva kukkutasana
urdhva kukkutasanaの練習

「何も目指してませんよ^_^」

彼女の「何を目指してるのか」という問いは、「スーパーヨギーになりたいのか?」というニュアンスが含まれているような気がして、そう答えました。

もちろん目的がないわけではありません。
「とりあえず今はこのポーズができるようになりたい」という、近い目標は常にあります。

もっとも重要なことは「練習し続けること」ですが、続けていれば誰でも筋力がつき、柔軟性が高まり、心も強くなります。

ある段階に入れば、それまで辛いと思っていたポーズやヴィンヤサが楽になります。楽になると、またもう一つ上のレベルへ行きたくなり、難しいポーズにチャレンジしようとします。

そうやって、日々練習を繰り返していくうちに、少しずつ進歩していくわけです。

だから私も練習をし続けていたら、こうなっていた、そしてこれからも続けていくので、いつかはもっと先へと進んでいくだろうということなのです。

どこまでいくかは、それまでに積み重ねた結果に過ぎないのです。

そしてもうひとつ大切なことは、どのレベルで練習をしてようが、心身に与える効果・恩恵は大して差がないということです。

(初級は身体の治療、中級は神経浄化、上級は安定した力を得られるという違いはあります。)

つまり、初級より上級を練習している人の方が最終目的である三昧(サマーディ・悟りの境地)に近いということではない、のです。

(その辺りは、とても難しい話なので私たちが普段練習する際に考える必要はありません。)

ですから、先に進むために無理をして体を痛めるような練習をするのは、本末転倒ですが、日々の積み重ねで自然に進歩していくのはとても自然で理想的な練習の仕方だと思います。

先に進めば良いというわけではないけれど、先に進みたいという向上心をエネルギーにして、毎日練習するモチベーションをキープする。

こういうことだと思います。